出典 Pinterest
  虫こぶのお話

子どもと一緒に好奇心をネットワークさせよう




「植物を手玉にとる虫の生き様」

突然ですが、「いきもの」に興味はありますか?

動物園で見かける動物たち、いわゆる哺乳類や鳥類、時に爬虫類といった生物、そして多種多様な植物に多かれ少なかれ、私たちは感心を持たずには入られませんね。

その存在の意義をどうこう語るのはおこがましいですが、子どもと過ごしていると、動植物から発見する様々な魅力に未だに魅了されます。

時々、昆虫や菌類など自分の思いもつかないところに食いつくのは子どもたち。

こんな時は好奇心という脳の活力がみなぎる、絶好の機会。お母さんたちの中には虫や爬虫類などには拒否反応を示される方も多いかもしれませんが、ここは子どもたちのために、興味を持って見るというのはいかがでしょう。


先日、中学生の息子が塾から帰ってくるなり、「凄いものを見た!」と大興奮で話し出したのが、教室の中にあった虫や植物の本のあるテーマ。それは・・・


「虫こぶ」


ご存知でしょうか。虫こぶ。虫昆布じゃないですよ(笑)。

虫こぶというのは、


虫こぶ(虫瘤、英: gall)は、植物組織が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のこと。(中略)それらはさまざまな寄生生物の寄生によって、植物体が異常な成長をすることで形成される。(wikipediaより)

kobu_nobudo01
ノブドウミフクレフシ・・・
出典「虫こぶ美術館」




虫こぶは寄生によって生み出されるものの一つなんですが、それぞれの虫たちはそれぞれ決まった植物の決まった場所に、この虫こぶを作るらしく、同じ植物の中にも数種の虫こぶが見つかることがあるそうです。


虫こぶは、「小さな虫たちが植物につくり出す、究極の生きた自然芸術」。 虫が植物の組織の中に入り込み、植物の成長をうま~く操作してつくり上げる。大きさや形、色、質感、内部の組織の構造や細胞内の成分までコントロールすることがわかっているから、それは職人技ともいえる。(ナショナルジオグラフィックより)

musikobu_1
アカバナキバガの一種の幼虫が形成する虫こぶ・・・
出典「ナショナルジオグラフィック」



私たちのこんな身近なところにこんな生命活動があるとは驚きです。しかもなんだか芸術作品と思うぐらいの完成度。寄生と言っても卵や虫たちがそのまま葉っぱに寄生しているというよりは、植物自体に変化しているらしい、この虫こぶ。

私はずっと虫の卵なんだと思っていました。あるいは、純粋に植物の実か花であるとも・・・。

虫の卵が植えつけられている場合ももちろんあるのですが、葉っぱの上にただ乗せたという代物ではないのです。その中に潜んでいる虫たちがもたらす刺激によって、植物の細胞や組織が増殖・肥大するんだそうです。寄生した虫の都合の良い環境を植物自身が作りあげるですね。

何だか、居候している客人の趣味に合わせて家をリノベーションしてしまった・・・という感じでしょうか。(笑)


musikobu_2
タマバエ(双翅目:タマバエ科)の一種の幼虫が形成する虫こぶ・・・
出典「ナショナルジオグラフィック」




ちょっとこういうの苦手・・・というママも、お子さんとのお散歩時に、視点を変えて道端の草花に注意してみませんか?

すると、次は身近な雑草の世界の不思議に出会うかもしれません。あるいはこうして生きるために環境を変えるという視点で、リノベーションする他の生物を見つけたりするかもしれませんね。そして、もっともっと俯瞰するとそれは地球規模の進化の物語を体感できることにつながるかも。

意外な発見や驚きは、実はその瞬間はただの驚きで終わるかもしれませんが、その次の発見の時に、大きな学びとなってよみがえることもあります。是非ネットワークしていってくださいね。


こうして生き物の不思議さを発見していくとまた次の発見があってどんどんと 虫こぶは「ナショナルジオグラフィック」で紹介されている探検昆虫学者の西田賢司さんの写真がとても魅力的ですのでリンクを貼ります。

こちら↓(FLASHプレーヤーが必要です。携帯、スマホではご覧いただけません。)
http://www.kenjinishida.net/photos/galls/galls.html


画像検索すると寄生生物なので、ものによっては少し気持ちの悪い様相のものもあります。検索して見るときは閲覧注意かも(笑)。


英語本スタッフT


ー次の記事へー




 「生きる力のある子どもに」育てたい!
 一緒に考えていきましょう。メンバーズ登録を!