馬を「氣」で動かす


我を知らずして外を知るということわりあるべからず。されば己を知るものを知れる人というべし。

自分の事さえわからないのに、他の事がわかるということわり(道理) があろうはずはない。だから自分を知っているものこそ、よく物事を知 っている人といってよいだろう、という意味ー吉田兼好

夏休みもたけなわな時期に、テキサスのマミ〜の自宅では「テキサス親子リトリートツアー」がほぼ毎年行われています。2014年は4組の親子がテキサスに集結しました。
「テキサス親子リトリートツアー」って何?という方にはまずはこちらを・・・ http://www.being-spirited.com/index.html 
このツアーでの様子はこちらのブログでもアップしております。その前に、この馬とのコミュニケーションで一体何が学べ、何が起こるというのでしょうか。ツアーのお話しをする前にまずは、この馬との“関わり”を下記のマミ〜の記事で、ご紹介します。(英語本スタッフ)


日本の馬主協会から助成金が出て、
私の元に『馬を扱う際の心の在り方』を学びに来られたMさんは、
テキサスの我が家に約2ヶ月程滞在され、少し前に日本に戻られました。

彼女が日本に戻ってから数週間以上経つ今、
Mさんと一緒に過ごした日々を想い出すと
なぜかセンチメンタルな心持ちになり、
心臓の当たりがなんとはなしにシクシクする今日この頃。

先日、Mさんに見せてあげるために
YouTubeにアップしたビデオを観ていて、
彼女が学ばれたことを私の視線で綴ってみようと思い立ちました。

ハートの辺りから綿あめが膨らむように出てくる気持ちを、
自分の外に出さずにはいられないため、
フローに逆らわず言葉にして綴るという、
私にできるやり方で出していくことにします。


ビデオではMさんは素手で鞭もロープも使わずに、
2頭の馬たちを動かしています。
サニーとマハティです。

彼女が「念じたこと」が
体からシグナルとなって若干出ている情報を
馬たちは十分に理解できます。

目を凝らしてビデオの中のMさんの動きをご覧になってみてください。
まず彼女は頭の中で馬たちをどのように動かすかイメージし、
そのイメージが観念運動となって
体から出ているのがお分かりになると思います。


ちなみに鞭をたくさん振ったり、
大業に体を動かしてかっこよく馬を動かている人を見ると、
凄いことをやっているように見えますが、
ほとんど動かずに頭と心を一致させた意思を、

体という媒体を使って伝達して馬を動かすことの方が、
見た目には地味ですが難しいです。

しかも、そのやり方を人に伝えるのは更に困難です。

なにせほとんど動いていないため
体の動きを教えるものではないからです。

このように馬が小さな動きだけで理解できるというのは、
なにもサニーとマハティに限ったことではありません。

決してうちの馬たちがそう調教されているから自動的に動くのではなく、
Mさんが明確にイメージする力をつけ、

そしてイメージしたことを体からの微妙な動きで伝えることで、
馬たちとコミュニケーションできるようになった故に、

サニーとマハティという言葉の通じない動物たちと
意思疎通ができるようになったのです。


うちに来られた当初は、
彼女は馬1頭をロープをつけて引き馬することも
ままならない状態でした。

でもMさんは障害者乗馬をお仕事でされているので、
馬に乗るのも上手ですし普通に馬を扱うことができる方です。

にも関わらず、
うちの馬たちを道具や人間が支配することに頼らずに
扱うことは難しいようでした。

しかし始めの頃はロープを使って引き馬しても、
馬が指示に上手く従ってくれなかったMさんですが、
ビデオのように2頭の馬を道具を使わずに
心と頭と体で動かせるようになりました。

このことは「馬は人間次第で変わる」ことを
証明していると考えます。

学ぶべきは馬ではなく人間であり、
変わらなければいけないのは馬ではなく人間なのですね。

同様の事は常に、どんな環境や状況でも、
またどんな人にも、
どの馬にも言えることだと私は考えています。


またこのことは私自身でも今もって毎日、
馬たちに学ばされていることでもあります。

私自身が少し変わるだけで馬たちが変わる。
でもそれを忘れてしまって、
自分の目が馬を変えることだけに注がれてしまうことも多々あります。

そのように育成する方が分かっていないという責任が、
人間ではなく馬に課され、
彼らは人間から不当な扱いを受けていることも
多々あることでしょう。

でも馬たちが学べないのであれば、
彼らにどうしたら伝わるかを学ぶべきなのは
人間の方です。

これは子どもに対しても、
また大人を育成することに於いても
同じことが言えるのではないでしょうか。
(※人間の大人の場合は学べない人に
欠陥がある場合もありますが)


さて、このビデオの中で
Mさんがやっていることができるようになるためには、
彼女には道具をどう使うかとか、
体をどう動かすかなどのテクニックではない、

「自分の体から出るエネルギーをどうコントロールするか」
というような、
マニュアルがあれば
誰にでも分かる左脳で理解されるようなこととは異なる、

「言葉だけでは伝え難い暗黙知」を
お伝えする必要がありました。


そのために私は2ヶ月間、
ヨガ、瞑想、マントラ、食事などなどを総動員させ、
そしてMさんは頭と心と体を一致させ
精進する修行に必死で取り組むことになりました。




   - 次回につづく -


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▼ 編集後記ー@英語本スタッフー

私も何年か前に、子供と「テキサス親子リトリートツアー」に参加しました。

毎年、内容はその都度変わっていくので、今年はどんな物語が展開されるのか、楽しみです。

ビデオでは簡単そうに見えるかも知れません。
でもこのように馬たちを動かす「気」を発することは非常に難しいことなんです。

そして、うまくいかないと思った時の自分が、普段の自分なんです・・・。